釣行日記 (2011年)

2011/11/27 八戸沖堤


 前回の釣行では全く釣れなかった。(数は釣れてもチビナメばかり・・)
去年も最後の釣りはまともなアイナメは釣れなかった・・。(飲み過ぎで堤防上で爆睡したせいだが・・)
2年前はまるっきりのボーズだった。
 今年は災難と苦労の一年だったので、このままボーズの締めくくりでは気持ちを新たに新年を迎えることも出来ないだろう。 これはもう一度行くしか道はない。。。。何としても良型釣って今年の納竿だ!!


 行くと決めたら早速準備。スタッドレスタイヤに履き替え。この辺りはまだ早いのだろうが、なにせ北に向かうのだから準備をしておかないと・・、二度と帰ってこられなくなったりするのはイヤなので・・。


 真夜中の高速道路を一人で走るのは心細い。仙台付近までは交通量も比較的あり、それなりに心細さも改善されるが、北へ進むにつれ車を見かけなくなる。岩手県に入った頃から、パラパラと小雨が降り出した。ますます心細い。一人旅に備えて、新しいCDを持参してきた。それが青山テルマさんのシングルベスト。なかなか心に響く良いアルバムだと思いました。一度聞いただけで虜になってしまった。


盛岡あたりから、白いものがパラパラ。あちゃあ~、雪だ!ここから先はますます寂しい地域なのに・・。気温表示板は-1°、今のところ道路は雨で水浸しのようになっているが、夜の道路をヘッドライトで走っていると、テカテカ光っているように感じるので、試しにブレーキを掛けてみたが滑ることはなかった。「ほっ」良かった、これなら大丈夫。テルマちゃんの歌声を聞きながら気分よく走っていたが、段々と標高が高くなって行くにつれ温度表示も下がっていく。気がついたら-3°になっている。トンネルを抜けた直後に、突然ツツッ・ツルッと滑った。。。わぁおぉぉぉ~、背中が凍り付いた・・。急激に速度ダウンして、ノロノロ運転。恐怖とは恐ろしいもので、このまま滑って動けなくなるのではないかと心配になる。気がついたら路肩は真っ白に雪が積もっていた・・。おぉ怖っ!


 さて、釣り場に到着。いつもの親父さんの笑顔が待っていた。「いやいや、よく来たなぁ」さっきまでの恐怖が吹っ飛ぶような温かい雰囲気を感じる。「今年最後に良型を釣らないと新年を迎えられないからね」そう言葉を返したが、これは本心。今日は釣るぞ~!

 堤防上はさすがに寒い。しかし、今回は秘密兵器を持参。我々の業界の問屋さんが販売しているネックウォーマー。これは首の形にフィットしてかさばらず、風も通さないのですこぶる具合が良い。首筋を冷やさないことがこんなに温かく感じるとは新たな発見である。ものは試しと購入したが買って正解だった。


 実釣開始。開始早々より釣れる。立て続けに釣れる。釣れるのは釣れるのだが、やっぱり小さい。前回はチビナメしか釣れなかったからリベンジに来たのに、、。だめだよ、これじゃ。。

 しばらくアイナメらしいアイナメは釣れなかった。。。。気持ちが少しずつ凹んでいく・・。春の爆釣期にはこの辺で良型がパカパカ釣れたんだよなぁ・・。期待するも、ダメかぁ~・・。それを何度か繰り返した後、やっとまともなナメちゃんが掛かった。よっしゃ~!


40㎝以上の記念撮影サイズではないが、ちょっと黄色みがかっているなぁ~、乗っ込みアイナメだなと思って記念に一枚パチリと撮影しましたが、なかなか黄色みがかっている状態は表現されていませんね。ただただアイナメの写真だけ撮影しても大きさも解りづらいだろうと思い、ライフジャケット内の比較対象物を一緒に掲載してみた。なかなか良いンじゃない?写真と平行に並べて撮影するのも、素人撮影っぽいなぁ~と思っていたので、今回は対角線に撮影したみた。おぉ~、良いんじゃない?なんとなくプロが撮影した写真のように感じる。まぁ、自分だけが過去を振り返る想い出の写真となる訳だから、好きなように色々とやってみよう。あの頃はこんなことを考えながら釣りを楽しんでいたんだなぁと思えるように。。このアイナメは実測36㎝でした。まだまだこんなサイズでは納得できない・・・。


 段々凹んでいた気分も急上昇。さぁ、これからだ。今日は一年を締めくくる大物を釣るために一人で来たんだから・・。黄色みがかったこの季節特有のアイナメちゃんが釣れると、この後ドッカ~ンと大物が釣れそうな気がする。ワクワク・・、やる気はマックス!自然と鼻歌を口ずさんでしまう。

しかし、その後は続かない・・。またまた、チビナメちゃんしか釣れない時間帯が延々と続いていく。

クーラーボックスにはさっきの1匹しか入っていない。こんなんで、どうすんだ。。。


 よほど小さなアイナメちゃんでもいいからお土産に持って帰ろうかな~との誘惑にもかられるが、じっと我慢。ずっ~と釣れない時間帯が続く。気分は凹みまくって、まったくの投げやり状態。最後には今日はクーラーを洗うのが楽でいいやと自分に言い聞かせて納得していた。

そんな諦めかけていた矢先、やっと大物らしき引きがあった。ぐぐぐぐーと絞り込むような引き。
 やった~、これで年が越せる。PEラインがガイドに擦れて、キュキュキュと鳴いている。これは記念撮影間違いない。ただ、チビナメしか釣れない時間帯が続いたのでハリスチェックしてなかったから、プッツンなんてことはないだろうなぁ、少々心配になる。さっきはチビに飲み込まれてプライヤーで無理矢理ハリを外したが、ハリスに傷は入らなかっただろうか・・。ますます心配になる。無理にゴリゴリ巻き上げるのだけはやめよう・・。


何度かのやり取りの末、やっとタモに収めて実測してみたら、なんだ40㎝か。撮影サイズでもギリギリじゃないか。ガッカリ。。。でも釣れて良かったぁ~。これで何とか気分的に年が越せそうだ・・。うぅぅぅん、八戸での記録更新は今年も出来なかったかぁ。でも良いや、40クラスはなかなか釣れないから・・。
 今度は完全斜めではなく、ちょっとだけ斜めにて撮影。 おぉぉぉぉ~、こっちの方が益々プロっぽいぞ。その後は30程度のお持ち帰りサイズを何匹かゲットして今年の納竿とした。


2011/10/30 八戸沖堤


 前回の釣行後に、「ここでの秋のアイナメシーズンはまだまだ遠い先だろうなぁ~」 こう思ったのであるが、1週間が過ぎ、2週間が過ぎると、「そろそろシーズンインしているんではないだろうか・・」こう考えてしまう。釣り好きの妄想とは不思議なものである。


 しかもここ一週間すばらしい天気の連続であった。風のない好天の青空を眺めながら、「こんな日に釣りがしたいなぁ~」と思う毎日。天気予報を見ると日曜まで風のない日が続くようである。大漁とはいかないまでも、2匹でもいい、1匹でもいい、良型アイナメの「ググーー」と絞り込むような引きの手応えを体感したい、こう考えてしまう。メンバーも同じことを考えていたようで、ダメ元で行ってみることとなった。


 行ってはみたもののーーーー。釣れない。。。おチビちゃんばかり。。。なにも書くことがない。。。


イワシ生けすに群れる海鳥の歓喜の声が、自分をあざ笑っているかのように聞こえる一日であった。
今日はアイナメファンクラブへお届けするブツがない、さて困った・・。


2011/10/09 八戸沖堤


 今年三度目の八戸釣行。 気温も下がり秋らしくなってきたので、そろそろアイナメも釣れるのではないだろうかと期待するも、アイナメらしいアイナメは1匹しか釣れなかった・・。

 エサを落とすとチビナメが表層で居食い、釣りまくってはリリース。近くへリリースしたのでは再びジャマされるので、投手のように遠くまで投げリリース。やっと底までエサが届くようになっても、底でも釣れるアイナメはチビナメばかり。釣行開始から8時間後、やっと1匹だけ釣れたアイナメは41㎝なり。


この1匹が釣れなかったら何をしに来たのか解らない釣行であった。 秋のアイナメシーズンはまだまだって感じでしたね。


 アイナメの他にも多数の魚種が釣れました。手のひらサイズの真鯛、同じく黒鯛、同じくタナゴ、その他、サバ、アジ、カレイ、メバル、フグ、ハゼ、タコまで・・。

 去年はまったく釣れなかったフグが何匹も釣れて、しかも大きく丸々と太ったフグが釣れたのにはビックリ(ガッカリ・・)しました。昨年は暑い夏だった記憶がありましたが今年はもっと暑かったのでしょうか。

エサのエラコも手に入りにくくなっているらしいし・・。このままフグが居着くようになるとちょっとやっかいだなぁ~と感じました。


 八戸は青物狙いが真っ盛りのようで、大勢の方が沖堤に渡っていました。こっちはサバ、イナダなど青物に人気があるようです。


2011/07/16 八戸沖堤


 先月の八戸沖堤釣行時に電話がかかってきた。電話が鳴っているときは、ちょうど良型アイナメとのやり取りの最中でタモを伸ばして取り込もうとしている時だった。電話に出るよりもタモ入れが先だと思い、電話の呼び出しを無視していたら5.6回の呼び出しで切れてしまった。取り込み終了後に着信をみたらチームメートからの電話。折り返し電話したところ、「どうですか、釣れてますか」とのこと。「今、タモ入れしていた所だったので電話に出られなかった」ことを説明したところ、どうも信用してもらえないようだ。ついでに「入れ食い状態で爆釣であること」、「何匹も良型サイズが釣れていること」を伝えたところ、ますます信用されなくなった。結局、「帰ってきたら見に行きます」って事になった。確認にきた彼は、持ち帰った魚を見て、「あらあら・・・すごいこと・・」、その次に「7月の連休は一緒に行きましょうね、まさか行かないなんて言わないでしょうね・・」こうクギを刺す。彼も今年は一度も海釣りができないでいるので釣りがしたくてウズウズしているようだ。


 夜の11時に出発して夜の高速を飛ばす。行きはさすがに真夜中なので高速も空いている。4時間そこそこで八戸に到着。なにかお祭りでもあるのか八戸市街は賑やかな雰囲気であった。市内のコンビニで必需品を購入して渡船場へ向かう。
 なんとか一番船にギリギリ間に合った。まだ薄暗い中を沖堤へ向かう。同じ沖堤に何度も通うと魚の居着く場所も解ってくるようになる。とくに型の良い魚が着きやすい場所ってのが自然と解るようになってくる。前回は自分一人で楽しんでしまったので今回はAさんにそのポイントを楽しんでもらうこととする。
 やる気満々で釣り始めた彼の遠方に壊れた三菱北防波堤が見える。 赤灯台がぽかんと浮いているが、それ以外は崩れてしまっているようで所々に残骸が見える程度の無残な状態でした。
 のんびりと写真撮影などしている場合ではない。目の前で Aさんが釣れたようである。こっちも急いで支度をし、Aさんとは反対方向へ向かう。 「ふっ」と視線を進行方向へ向けると、遙か遠くまで釣り人が誰もいない。これは「貸し切りですのでご自由に・・」との事なのか「あまり人気のないポイントなのか・・」。


 釣り始めてみると、立て続けに6匹ほど釣れる。しかしアイナメの赤ちゃんサイズ。「ちっちゃい・・」。すべて表層で食いついてくる。釣ってはリリース、釣ってはリリースの連続。先月はこんなベビーサイズは釣れなかったので新生アイナメなのだろう。中層ではタナゴがエサを追う。これまた、釣ってはリリース、釣ってはリリース。タナゴを海へ「ポイッ」と返すと、どこからか海鳥が飛んできて「サー」っとリリースしたはずのタナゴを捕獲する。アイナメはリリースすると「ぽっちゃん」と同時に海へ潜っていくが、タナゴは一時「ぷかぷか」している。海鳥はタナゴが好物なのか、ぷかぷかしているから捕まえやすいので襲いかかるのか、不思議とタナゴだけが狙われるようだ。


 リリースの連続で1時間ほど経過。まともなアイナメは一匹も釣れていない。こっちはもしかしてチビアイナメとタナゴの巣なの?そんな思いが心をよぎる。ここで竿と仕掛けを一新することとする。一気に底まで落とせる仕掛けでないと釣りにならない。一時間分進んだ距離を戻るのは面倒だが、まともな釣りをするためには仕方がない。早足で戻り仕掛けを作り直す。そして再び釣り開始。


ちょうど時間も良かったのだろう、作り直した仕掛けで底を探るとまあまあサイズのアイナメが釣れた。次もまあまあサイズ、好調である。チビアイナメは底でも釣れるが、底まで届けばそれなりのサイズが釣れる。その後も好調に30そこそこのアイナメが釣れてくる。
しかし狙いは40オーバーなので物足りない。いくらポコポコ釣れても型が大きくないと引き味を楽しめない。やっと気合いの入った引きをするアイナメが釣れた。
写真を撮るのは40㎝以上と決めているが、釣行日記に記録を残すためには一枚ぐらい写真がないと・・との思いから38㎝ではあるが記念撮影。この後に良型サイズが釣れたら廃棄する保険みたいなものである。
その後も入れ食い状態は続くが、なかなか良型サイズは出ない。
 

 釣りに夢中になっていたが、釣れると同時に海鳥が鳴く。ふと気づくと、自分の後側にだけ海鳥が何匹もいる。その時は「あれ?」と思った。しばらく釣り歩いて釣れたときに、また海鳥が鳴いた。また後に何匹もいる。一緒に移動してきているようだ。なんとなくストーカーされているような気分になってしまう。
ここで注意深く海鳥の観察をしてみると、タナゴが釣れたときには海鳥が飛び立ち、自分の上で旋回している。海へ返したタナゴを捕獲する準備なのだろう。実際に「ポチャン」と返すと、一気に襲いかかり、海鳥同士で奪い合いの喧嘩をしているようだ。 そんな時、今までに釣ったことがない大きなタナゴが釣れた。持ち帰ろうか悩んだが、お腹パンパンのようなので海に返すことにしたが、海鳥が狙っている。
海鳥に奪われるのも気分が悪いので、海へ投げ入れずにタモに入れてタナゴが正気に戻るのを待ってからリリースしてあげた。なんとなく良いことをしてやった気分になる。
でも毎回このリリースをするのはちょいと面倒だなぁ・・。
午前中でどれだけ釣れただろうか、良型は釣れていないがクーラーにはたくさんのアイナメが入っている。気温と魚の体温のために氷がほとんど溶けてしまっている、やばい・・。


 昼に拠点へ戻ったらAさんも戻ってきていた。帰ってきてエサのエラコの皮むきをしていた。なんとなく顔はニコニコしているように感じる。釣果を聞くと、「けっこう釣れた」とクーラーを開けて見せてくれた。数はそれほどでもないが良型アイナメが多数入っている。どうりでニコニコしているわけだ。記念撮影では大きいので43㎝だったが、釣った直後であればもっと大きかったはずである。さぞかし楽しい釣りであっただろう。
Aさんもしっかり楽しんだだろうし、こっちは氷の心配もあるので、「早めに上がりませんか?」と聞いてみたところ、「エサの準備してるのに何言ってんの」と却下されてしまった。まぁ、せっかく遠くまで時間を掛けて来たんだから無理もないか・・。 時間の許すかぎり釣りをしていたい気分は良くわかる。


 続けて釣りをするならなんとしても良型アイナメが釣りたい。頭の中は「40オーバー」これ一色である。だがなぜか今日は釣れる気がしない。 午前中に釣り歩いた場所も含め、竿を出していない場所も丹念に探るが、やっぱり30クラスしか食いついてこない。最近は来堤するとギリギリ40クラスが釣れていたので楽しみにしていたが、今回はダメッぽいなぁ~と半ばあきらめた時、底に着底したのを確認して直ぐに軽く聞き合わせしてみたところ、エサが浮かない。「かぁ~、今ので根掛かりかよ・・」そう思って針を外すために2.3歩移動したところ、「ぐぐ~」っと横に動き出した。「おぉ~、久しぶりの潜水艦引きだぁ~」、根掛かりだと思ったが完全な底での居食いだったようである。右に左に動くアイナメをじっくりタメて浮き上がらせようとするが、底からなかなか離れない。手応えから45㎝はあるんじゃないか・・と期待が持てる。中層でも下へ潜ろう潜ろうと必死に抵抗する。なかなかの引きである。ますます期待が持てる。
中層を過ぎて水面が近くなるにつれ抵抗が弱まり、それ以後はあっさりと浮いてしまった。45㎝を期待していたが上がったのは41㎝。
いつ来ても40㎝か41㎝。どうも八戸では40㎝、41㎝の壁がなかなか超えられないようである。まぁ、40㎝クラスが釣れたのだから良しとしよう。。
もしかして時合いでまた良型が釣れることを期待したが、これっきりであった。
今回の釣行で、釣りの最中に皮膚の露出部へ「チクッ」と痛みを感じることが何度もあった。なにか小さな虫が「チクッ」と刺すようである。刺される度に「ビシッ」っと叩いて虫を殺していたが、翌日には刺されたところが何カ所も晴れ上がって非常にかゆい。右手も左手も北斗七星のようになっている。今まで釣りをしてきたが初めての経験である。次回からは虫除けスプレーを持って行こう・・。


2011/06/26 八戸沖堤


 6月25日・26日と業界の東北ブロック会議が青森県三沢市にて行われます。私も福島県を代表して出席することとなりました。6月20日より高速道路の1,000円割引が廃止となり、被災地被災者とトラックは無料となるがそれ以外の利用者は正常料金に戻るそうです。無料で通行するためには被災証明書又は罹災証明書の提示が必要だとの事なので、急いで被災証明書・罹災証明書を取得しました。
 なぜ青森まで新幹線を使わずに高速道路を利用するのか、決まってます、せっかく青森まで行くんだから帰りに釣りをしたいが為です。新幹線では釣り道具一式は持って行けないので・・釣りをするならいくら時間がかかろうとも車でいくしかない。
 朝の7時前に車で出発し高速道路に乗ると、いやいや混んでます。高速無料のせいか朝の時間帯の割には混んでいる。特にトラックの多いこと多いこと・・。1,000円割引の時にはあまりトラックは走っていなかったのに左車線はトラックの列になってました。 その左車線のトラックをトラックが追い越そうとすると追い越すのに時間が掛かって渋滞になるような印象を受けました。仙台までは数珠つなぎの渋滞でしたが、その後はスイスイ。ただし盛岡近辺のインターでは高速を降りる車が高速上まで繋がっていました。ゲートをくぐるまでにどれぐらいの時間が掛かるのだろうか・・。一般ゲートだけでなくETCゲートを利用する方も高速から出られない訳だから同じ時間が掛かるはず、たぶん腹立ててるだろうなぁと思いながら横目に通過する。


 自分が降りる場所となった「八戸インター」はと言うと・・。八戸は終点なのでそんなに混んでいないだろうと思ってました。実際、盛岡から比べればずっと車の数は少ない。ですが到着してからゲートをくぐるまでに20分かかりました。一般ゲートは3カ所あるのに通過できるゲートは一つだけ・・。なんで??。他の2カ所は閉鎖されているがオープンすればもっと待ち時間を短くできると普通なら考えるだろうに・・。手続きなどでそう簡単には行かないのでしょうかね。


 会議も終わり速攻で八戸沖堤へ向かう。釣りをするのはどのくらいぶりになるだろうか、今年初の釣りになる。福島では当分釣りはできそうにないので思いっきり釣るぞ~!
 八戸の港も津波の被害を受けているようです。渡船の船着場も無くなっていたし、三菱北防波堤もボロボロになっていました。堤防を粉々にしてしまう津波の破壊力には恐れ入ります。幸い、渡船で渡る沖堤は無傷とのことですが、沖堤へ渡っている方は少ない。津波の恐怖が残っているためでしょうし、実際に沖堤へ渡る私も地震の来ないことをずっと願っていました。


八戸沖堤へ初めて釣りに来たのは去年の7月。その時に釣れた魚種・タナなどをイメージしながら釣りを始める。去年の7月は上層でタナゴが頻繁にエサを漁っていたが、この季節はまだタナゴのエサ取りはないようだ。
 釣り始めての一匹目、着底と同時に「コッ・コッ」ときた。「ピッ」と合わせると、「ゴン・ゴン・ゴン」となかなか良型のアイナメ特有の引き。 比較的柔らかめの竿を使っているので竿は「グニャリ」と曲がっている。また魚の引きに合わせて竿がうなずくように上下する。近くにいた人々の視線が当方へ注がれている。「見られていると やりにくいなぁ」といつも思う。 浮いてきたアイナメを見ると・・期待したほど大きくなかった・・40クラスだと思ったのに・・少し足りないようだ。誰も見ていなかったら迷わずタモ入れするところだが悩んでしまった。タモ入れして「さぞ大きいんだろう」と見に来られたらどうしようと考えてしまった。「なんだ網ですくうほどでもないな・・」と思われるのもイヤだしなぁ。太い穂先なら引き抜くこともなんてこと無いだろうが、0.6㎜の穂先なので無理はできない。まぁ、なんとか持ち上がりそうな気もするので一気に引き抜くことにした。


 心の中で「よいしょ!」と気合いを入れて持ち上げる。竿の反動で持ち上げた魚が「ドテッ」っと堤防上へ落ちるのをイメージして持ち上げるのだが、持ち上げた魚は堤防上に「ドテッ」っとは落ちなかった。 もうちょいというところまでしか上がらず、魚の暴れに合わせハリスが堤防の角にこすれて、「プッツーン」。
本日一匹目は「ドッポーン」と海へ帰ってしまった・・。「あ~あ、もったいね~」との声が聞こえた。同情されてしまったようだ。 恥ずかしい・・・・。無理しなければ良かった・・。その時はつくづくそう思った・・。


 せっかく作った仕掛けを一匹目で切ってしまったので仕掛けを作り直して再び釣り始める。 一匹目を取り逃がしてしばらく釣れないようだとショックが残るが、その後も好調。エサを落とせば釣れる。そんな錯覚をおぼえるほど魚影が濃い。30㎝前後のアイナメがポコポコ釣れる。上層には居ないようで、すべて底ではあるが着底と同時にアタリのある場合もあるし、アタリが無くてもしばらく同一地帯で探っていると、コツコツとくる。派手なアタリはないが、コツコツとした微かなアタリが良型アイナメのようだ。八戸にはアイナメが相当数居るなぁと感じました。まず40クラスが釣れたので1匹目の記念撮影。

 その後も良型が立て続けに釣れるが、釣れる度に写真撮影をするとどれもこれも40㎝。いつも八戸で釣りをすると40㎝のアイナメは釣れるが立て続けに釣れたりすることはなかった。今日はこの後に45㎝とか、もしかしたら50㎝クラスが釣れるような気がした。そう想像しただけで胸がワクワクする。
 その後もポコポコ釣れるのだが、「お!」っと思うのは決まって40㎝だった。大型のアイナメはとうとう釣れずじまいだったが、クーラーに入りきらないほど釣れた。きっとしばらくぶりの休みで、しばらくぶりの釣りに神様が大漁を与えてくれたのだろう。


  【本日の釣果】 タナゴ2匹(25㎝程度)、カレイ1枚(30㎝そこそこ)、アイナメ○○本。 
 最近は暑い日が続いていたため半袖しか持って行かなかったので堤防上は寒かった。レインスーツを持参していなかったらたぶん我慢できなかっただろう。足下はサンダルだし・・。


2011/06/07 東日本大震災


 例年なら正月早々に初釣りをおこない、今頃は春のアイナメシーズン真っ盛りのハズである。今年は、私の都合で初釣りに行く機会を失ってしまった。特例民法法人の新法人移行対応にて釣りどころではない忙しさだった。その対応問題にも一区切りをつけ、確定申告も終わらせ、やっと一度ぐらいは釣りへ出かけても文句は言われないだろうなぁ~と思っていた矢先、運命の3月11日の大震災がやってきた。


 とんでもなく大きな揺れで、とても長い時間の揺れだった。従業員と樹にしがみついて地震をしのいだが、塀の崩れる音、物が落下する音、家が壊れる音、この世の終わりだと思ってしまった。地震直後に停電となり、震源地がどこなのか、いったいどうなっているのかサッパリ解らなかった。停電が復旧したら相馬港、小名浜港に津波が襲来してとんでもない被害に遭っていることを知った。


 いつもお世話になっている渡船屋さん、エサ屋さんの安否が気になっていくら電話を掛けても無音状態が続く。私なりに情報収集をしてみたところ、店舗は津波にのまれたが無事のようであるとの噂。自分で確認に行きたいところではあるが、いつもの通い慣れた道路は土砂崩れのままで未だに通行止めであるし、休みは全て被災者へのボランティア治療で出かけられないでいる。
 情報では、相馬沖堤は壊れてしまっているようだ。国土交通省の調査ページに無残に破壊された相馬沖堤の画像がありました。
通い慣れた沖堤のイメージは残っておらず残念でなりません。
 小名浜沖堤は姿形はそのままのようであるが、沖堤渡船再開のメドは立っていないようである。
(放射能問題もあるし・・やらないとの噂もあるようです)
 いわき地区の先生には、「先生、釣りになんか来ないでくださいね、釣りなんかしてたら殺されますよ」こうクギを刺されてしまった。そのぐらい地元地域は切迫した状況らしい。


 一日も早い福島県浜通り地区の復旧を願う。そして原発放射能問題の早期終息を願う。治療している避難者の苦労を思えば、東京電力にはもう福島県では発電して欲しくないと思う。

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