釣行日記 (2012年)

 今年もいつもと変わらず、こんなに綺麗なサクラが咲いているのに・・。本当に大気は放射能に汚染されているのだろうか・・。風景を見るかぎり、なにも日常と変わったことは無いんだが・・。


なにも目に見えない汚染だから手に負えずに困っているのだろう・・。一日も早く、放射能汚染から解放されたい。そして、かつてのように身近な海で釣りがしたいものである。


サクラを見ながらそんなことを考えてしまう自分が空しく感じる。綺麗なサクラを見て綺麗だなぁ~と単純に思える環境に早くなってくれないだろうか・・。


2012/05/27


 平成24年度、まだ一度も釣りへは行っていない。ゴールデンウイークも終わり、本来なら用事がなければ毎週のように釣りへ出かけている時期である。 福島県は汚染により海が汚れているため釣りが出来ないのではないだろうかと釣り人はみんな心配している。


 3月までは500ベクレルを安全基準としていたけれども、4月から国の安全基準は100ベクレルとなった。「昨日までは500ベクレルで今日からは100ベクレルですよ」。そんな急に1/5にするってどういうこと?
日本の原子力専門家ってこんないいに加減なもんなのでしょうか、とてもプロの仕事とは思えませんね。危機管理を含めて、まだまだ日本は原子力を扱えるレベルに達していないんだろうなぁ。


 水産庁の魚種別ベクレル発表は絶えず気にしてチェックをしていた。基準値を超える線量だと色塗りされて公表される。春までは福島県海域のお魚さんだけが色塗りされた数値だった。それも震災直後の数値に比べればずいぶん下がってきたなぁ、この分であればいつかは元に戻るんじゃないだろうかと期待していた。ところが、1/5の100ベクレルに下がった途端、茨城県・宮城県にまで色塗り数値が広がってしまった。
あら、あら、あら、こうなると汚染が広がっているんじゃないかと勘違いしそうである。数値をじっくり見ると、3月までの500ベクレルだったら安全値なのに・・。


 Aさんが久しぶりに治療に来た。この時期、Aさんはいつも渓流釣りで忙しい時期である。「渓流釣りに行ってるの?」と聞いたら、「今年は渓流釣りも放射能の影響で禁止になっているところが多く、なかなか行けないんだよね。」とのことらしい。おまけに鮎釣りも禁止になったらしい。。。渓流もダメ、鮎もダメ、海釣りもダメ、福島県人はいったいどこで釣りをすれば良いのだろうか。。。


 そこで提案してみた。「完全リリースで小名浜の様子を見に行ってみない?ググッとくる魚の感触を味わうだけでも楽しいかもよ?」と言ったところ、二つ返事で「いいねぇ~」となった。行ってもいい・・となったが、果たして釣りのエサは手に入るのか心配になった。一般的なアオイソメではあまり釣果が上がらないので、どうせやるならアカイソメを手に入れたい。かつてお世話になったエサ屋さんへ電話にて確認してみた。「アカイソメ置いてますか?」と聞くと、「今はないなぁ~」とのお返事。「そうですかぁ~」と少々気落ちしたが、話をするうちに、「週末にだったら少し入ってくるよ」と教えてくれた。「じゃ、行きまーす、取っておいてくださーい。」


 エサ屋さんでエサを購入。マスターの話では、「釣れても持ち帰らない方がいいよ・・」とアドバイスを受ける。「今日は様子を見に来ただけにので完全リリースのつもりです、クーラーボックスも持参していないし・・」。「なら心配ないな・・」。やっぱり釣り人の皆さんはリリースで釣りを楽しんでいるんだと思ったが、沖堤へ渡す船に乗船したところ、クーラーボックスを持っていないのは我々だけだった・・。
放射能を気にする人は気にするし、気にしない人はまったく気にしていないようです。



 海は青々としていてとても綺麗な海水に見えた・・。かつてのこの時期の小名浜沖堤はたくさんの釣り人がいたものだが、やはり釣り人は少ない。ガラガラで広々としていた。Aさんと左右に分かれて実釣開始。開始早々より手応えがある。すぐさま、37㎝のアイナメが釣れた。半年ぶりに味わう引きの手応えはやっぱり良いものである。手応えだけ楽しませてもらったら海へリリースするんだから、アイナメちゃんにはしっかり暴れてもらわないと・・。取り込みまでしっかりしなければならないって考えがないので気が楽だ。



 朝方は好調に釣れた。40㎝弱クラスが数本と30㎝台のナメタまで釣れた。探れば当たりがあるって感じではないが、結構楽しめる。ルアーで頑張っているお兄ちゃんがいたので、ルアーの釣果はどうか聞いてみたが、ルアーにはあまり反応していないようだった。


 午前中は渋い当たりで苦労した。コツコツ来るのだがなかなかハリに乗らなかった。これは良型的な当たりだと思うのだが、なかなかパクッっといってくれない。フグにイタズラされているような感じではないので、潮の流れが良くなれば釣れるようになるだろう。


 昼頃から潮の流れが変わり、魚の活性も良くなってきたようだ。そうなったら午前中に渋くて針掛かりさせられなかった場所へ行ってもう一度挑戦しなくちゃ・・。同じ場所で同じ仕掛けで同じように釣りをするのだが、今度はちゃんと針掛かりしてくれた。
おぉー、コイツだったのかぁ-。41㎝。本日自分の最大サイズでした。釣れたら急いで写真撮影、いくらリリースすると言っても写真撮影に手間取って魚が弱ってしまったら、なんにもならないので結構焦る。やっぱりちょっとだけ斜めに撮影するのがいいと自己満足の写真撮影である。。撮影が終わったら、海へリリース。。
ドッポーンと大きな音を残して海へ帰っていった。


 時を同じくしてAさんから電話がある。「良型サイズが立て続けに釣れてるから、そっちが釣れてなければこっちへ来たら?」とのお誘いであったが、邪魔にならぬようそのままその場で釣りを続けた。その後も当たりの渋かった場所を中心に攻め、40㎝の良型サイズとはいかないにしても、充分に楽しめるアイナメちゃんを何匹か釣り上げた。
 本日の最大サイズは、Aさんの釣り上げた43㎝。Aさんはその他にも良型サイズを何匹か上げたようである。


帰り道での会話では、いつもはクーラーボックスを引っ張って釣り歩くのにクーラー持たずに釣りをするのは楽だなぁ~、リリースだけでも結構楽しかったなー。。。でも、やっぱり釣った魚は持ち帰りたいよなぁ~。。だった。


 赤いメジャーはAさんの釣ったお魚。黄色いメジャー及びその他は当方の釣ったお魚。
小名浜沖堤のアイナメは好調のようで、写真以外にも沢山釣れた。また、他の釣り人の方々も良型サイズを釣り上げているようでした。


2012/06/03


 最近、肩が痛くてどうしようもなく、肩も動かないので何とかして欲しいと、Mさんが治療に通っている。このMさん、大の釣り好きで暇があれば釣りに行きたい口らしい。治療中はいつも釣りの話で花が咲く。聞くところによると、専門は陸続きの堤防からのルアー釣りで沖堤に渡って釣りをしたことがないらしい。
「じゃ、症状もだいぶ良くなったようだし、リハビリも兼ねて今度一緒に沖堤へ行ってみますか・・」の提案で沖堤行きが決定した。


 沖堤デビューが決まった訳だが、いつも陸続き堤防からの釣りなのでライフジャケットは持っていないらしい。ライフジャケットがないと船に乗せてもらえないので、当方の予備用ライフジャケットを貸し出すことにした。背中にはワッペンが貼り付けたままなので「着用=チームの一員となるわけだから、無様な釣果では帰ってこれないぞ!」と脅しをかけておいた。


 沖堤へ渡るとMさんは気合いが入っている様子。そそくさと仕掛けを作り、早速釣りを開始している。ルアー釣りってのはスピーディーなんだなぁーと様子を見ていた。しばらく釣り方を見ていると、なんと我々の釣法ととても似ているじゃないか。岸際にそっと落とし込んでいる様子である。ただし、ちょっと重めのオモリに、疑似エサの違いはあるが・・。竿の感度の違いとガイドの大きさの違いもあるかな・・。
「どう、アタリある?」と聞いたところ、「まだ、ない」とのご返事だった。黙々と釣りをしているMさんを見ていると本当に釣りが好きなんだなぁと感心した。


 自分もそろそろ始めようかと釣りを開始した。荷物置き場を中心にして右と左なのでそんなに離れていない場所で開始したところ、一投目からそこそこのアイナメが釣れた。二投目には37㎝のアイナメが掛かり、当方の細い竿がグイグイしなったようである。それを見ていたMさんが釣れた魚を確認しに来た。
 魚を確認したMさんが一言ボソッとこう言った。「やめた!」・・・・自分には何のことだか解らなかった。


「え?」、、「は?」、、「ルアーにはアタリがないし、そんなに釣れるんなら自分もその釣りに変更する」って事らしい。「おいおい、まだ始まって10分ぐらいなのに専門の釣りを諦めちゃっていいんかい」とも思ったが、色々と挑戦するのもこれも良し。ただし、ルアー仕掛けでエサ釣りに変更してもそんなに急に釣れるわけでもないだろう。竿とか仕掛けとかあるのか聞いたが、「ない!」との堂々とした発言だったので、竿は当方の予備竿、仕掛けも作ってやることにしたが、リールだけは落とし込みリールは使ったことがないし使えないとのことなので、自前のスピニングにて行うこととした。


 ルアーの釣り方がとても似ているなぁ~と思ったので、実際に釣りを開始しても様になっている。まるでベテランの様な竿さばきである。これなら大丈夫だろう・・と思う。 Mさんはポツリ・ポツリと小さいながらもアイナメを釣り上げている。こっちは一投目・二投目と気前よく釣れたものの、その後はまったくと言っていいほど釣れなかった。


しばらく何も釣れない時間帯が続いた。「釣れないね-」とMさんと話していると、Mさんにラインアタリがあった。上層居食いである。そのアタリを見逃さずに「ビシ!」と合わせる。「ほぉ-、さすがだなぁ-」と感心させられた。合わせた途端、グングンと竿がしなる。細くて柔らかい竿は使い慣れていないせいか、Mさんは少々慌てたご様子。
しかし、じっくり溜めて魚に空気を吸わせてからタモに取り込む動作など立派なベテラン釣り師であった。
上がったアイナメは32㎝程であったが、Mさんはご満悦の様子で「この釣りも結構楽しいなぁー」と喜んでいた。


その他にタコまで釣り上げたようだが、あの竿と仕掛けでどうやってタコを釣り上げるのか、釣ったことがない当方には理解できなかった。いやいや、初めての釣法でこれだけの釣果は立派なもんです。
次回は40オーバーの良型サイズを狙いにまた一緒に行きましょうね。


当方の釣果は、38筆頭に、37、37。それ以外は全てチビナメちゃんでした。


2012/06/16


 Aさんと、Bさんと、Oさんとの三人で八戸へ釣りに行ってきたようである。
 Aさんの話だと、八戸はまだ水温が低く活性も高くないとのことであった。釣果はどうだったのか聞いたところ、BさんとOさんは40㎝を1本ずつ、Aさんは37㎝が1本。三人ともにそれ以外は全てチビナメだったとのことである。
 もっと中間的な30㎝クラスがパカパカ釣れることを期待していたが、そのクラスが釣れなかったことに少しガッカリしていた様子だが、40㎝が釣れれば充分楽しい釣りであっただろうと思う。


2012/06


ついに釣れました!50㎝!。(^_^)v
八戸での記録更新なり。
ここでは40㎝、41㎝の壁が越えられないなぁ~と頭打ち状態だったのでとってもうれしい。。。
うれしいので大きめの写真にして載せておこう。

 デカイのが釣れたら一度挑戦したかったことがある。それは記念撮影の仕方。片手で掴めないようなサイズなら、お座り状態での記念撮影が可能であろうと思っていたので実際にやってみました。
10万円の束では立たないけど、100万円の束なら立つわけだから、大物はお座りで撮影できるはずだ。
どうです、見事に座ってるでしょ。しかも頭を持ち上げて勇ましい風格があります。大物は頭が小さく見えるんですよね、頭より背中の筋肉が盛り上がってまるで首があるかのようです。


 この日は釣り始めても何のアタリもない状態がしばらく続いた。なんでなんのアタリもないの?普通なら悪くてもチビアイナメがコツコツやってくるはずなのに・・。
そこで考えた。。。このまま行くか、それとも動くか、、。とりあえず、仕掛けをハリス1.5号/ハリ4号から、ハリス1.2号/ハリ3号へサイズダウンすることとした。ハリス、ハリを小さくしたところで急に釣れるようになるとは思っていなかったが、この日は予想が外れてその後はアタリが多くなった。アタリがあるものの、釣れるのはチビアイナメばかりだったが、アタリがないよりは楽しいし期待も持てる。


 この日は初めての竿で釣行していた。シマノのタイドリームという竿で。。この竿は磯釣り用の竿だが、40←→45のズーム機能があり、磯竿の割には竿をブルブル振った時の感触が意外と先調子でシャンとしている感じだったので探り釣りでも使えそうな気がしたため購入。いつも使う外ガイドのがま/一刻は堤防際へ潜ろうとする動きに対して、そうはさせまい!と引き合いになった時になんとなく不安があった。そこで他に使えそうな大物用外ガイドの竿を探して、1.5号の40←→45のタイドリームにした。


 このタイドリーム、以外と穂先の感度も良い。鱗夕彩前打ちスペシャルを使っている為タフテック穂先の感度の良さは知っていたので不安は無かったが・・。銀色のカラーも精悍でなかなか良い雰囲気。ガイドがらみもあまりなく、なかなか使いやすい。ただし、チビナメちゃんが掛かってもズボッと引き抜けてしまうので釣り感触は味わえないなぁ。
 そんなことを思いながら釣りを続けていた。適当にチビアイナメを釣り上げてはリリースの連続で、
「はぁ~、今回は釣れず終いになるのかなぁ~」と思っていたところ、ある地点でラインが沈まない。。。
PEラインに水深に合わせてマーキングしているのに2メートルほどを残して沈まなくなった。反射的に聞きアワセをしたところ、ガシッと動かない。
  なんだ、魚かと思って期待したのに根掛かりか・・・。
  それにしてもここだけ何で浅いんだろう・・。
そう思って、ラインをクルクル巻き上げたところ、急にググググーっと動き出した。あまりの時間差に完全に根掛かりだと思い込んでいた。


 地面だと思った重さ、引っ張りの強さから、これはただ者ではないぞ!
期待感に胸は膨らむが、不安感も心をよぎる。
  そうだ、ハリスが1.2号だった・・。
  ハリスチェックをしてなかった・・。
  チビナメの口から無理矢理プライヤーでハリを外したけど傷は入ってなかっただろうか・・。
なんとなくヤバイと思った。。。


力任せに巻き上げるのだけは止めよう。そう思いながらやり取りに対応したが、意外と苦労することもなくすんなりと浮き上がった。。。タイドリーム、思っていた以上に力強い竿だったなぁ。
大きいぞとは思っていたがまさか50サイズだとまでは思っていなかったので、水面から顔だけしか出ない魚を目の当たりにしてビックリ。。。「やったぜぃーー!」と心の中で叫んでいた。


この日はこの魚以外には全てチビナメちゃんしか釣れなかった。それでも最高の一日になった。


2012/07/15.16


 7月の連休、初めてここへ釣りに来たのも数年前の7月の連休だった。前回は50㎝のビッグサイズが釣れたので、また行きたくてウズウズしていた。。ただし、ちょっと遠いのが玉にきず。
天気予報はあまり芳しくない。こっちは毎日30℃の陽気なので「暑い~」が口癖になっている。暑がりの当方にとっては多少気温が下がっても、丁度良いぐらいの気温だろうと半袖シャツのみで現地へ向かう。


 現地へ到着したらパラパラと雨が降っていた。ここまでの道中、どこも雨はなかったがここだけが降っている。段々と気温は下がっているなぁと感じていた、しかも、雨模様になりそうな雰囲気。しかし、レインスーツは持参しているし、涼しいぐらいが丁度良いと思っていた。


 朝の1番船(4時)にて渡る。自分も含めて8人程度が乗船していた。堤防へ上がってから、エサの準備、竿を出して仕掛けの準備、一段落したところで朝食。実釣開始の時に時計を見たら5時になっていた。やっぱり釣り開始までには1時間掛かるなぁ~と実感する。少しでも早く開始できるように努力はしているが、エラコの皮むきに時間が掛かってしまう。


 実釣開始すると、早々より景気よく釣れる。前回までのチビナメサイズよりサイズアップして25㎝程度のアイナメが立て続けに釣れる。水温が上がってきて遅ればせながら春のトップシーズンになってきたんだなぁ~と実感する。今日は頑張るぞー!


 釣りを開始して1時間程度たった頃、パラパラ雨の雨脚が強くなりザーザー雨に変わる。こうなっても慌てないように既にレインスーツを着ている。「心配ー、ないさー」あるお笑いタレントのセリフが心をよぎる。心配なのは足下だけ。スニーカーに雨が染み込みだして靴下は濡れてきた。もう一足サンダルではあるが持参してきたので釣りが終わればナンノソノ。そのまま釣りを続けていた。


 しかーし、ザーザー雨になってから間もなく、自分の体が濡れていることに気付く。あれれ?ダイワの透湿防水レインコートとして結構な値段の品物を購入したのに漏れてるの?透湿防水も3年も経過すると何の役にも立たなくなっちゃうの?  ショックーー!


 朝の7時。もう頭の先から足の先までずぶ濡れである。風も強く、寒さで体の震えが止まらない。こんなに寒い思いは初めて・・。真冬の釣りよりも寒さが身にしみる。寒さに震えながらズボンのポケットからたばこを取り出した所、たばこの箱がボロボロになっていた。 ぎゃー!たばこもダメかー、恐る恐る箱を開けたところ案の定たばこ自体もボロボロになっていて使い物にはならなくなっていた。愛煙家の当方にとってはまたまたショックーーー。


 しばし考える。
  このまま雨に打たれながら、震えながら釣りを続けるか・・。
  遠路はるばるやってきたが、ここでスパッと切り上げて帰るべきか・・。
 うぅぅぅーん、せっかく来たけど風邪をひいてしまっては元も子もない。とてもじゃないがこれ以上は我慢できない・・。無理をしないで帰った方が無難だろうなと結論づけた。


 そんな時、なにやら音が聞こえる。 ボ・ボ・ボ・ボ・ボ・・・・・。音のする方へ目を向けると、渡船が向かってくる。 え?迎えにきたの?・・・・よくよく見てみると、朝に一緒に渡った方々が全員撤収しているようだ。渡船はそのまま通り過ぎて陸の方角へ去っていった・・・。
ぎゃー、先を越されてしまった!・・・・・ か・え・れ・な・い・・・・。

 一旦、荷物を置いてある場所へ戻る。戻ってみてやっぱり無理だと思ったら1時間後に迎えに来てもらおう・・。
荷物の場所へ戻ってみたら、二番船で渡った方がお一人いました。ってことは、この広い堤防上に二人だけ?嬉しいやら、寂しいやら・・。


身体ブルブルで指先は血の気が引いて白くなっている。そうなると持っている竿もやたらと重く感じる。短く軽い竿に震える手で仕掛けを作りかえる。ちょっとだけこの仕掛けで挑戦して、ダメだったら諦めて帰る予定なり。


 この仕掛けで2.3回沈めてみたが、なにも反応がない。はっきり言って釣りをするのが苦痛に感じる。その後、何回目かに底まで沈んでから横へスライドさせていたら、追ってきたようにガツッと反応がある。比較的ハッキリとしたアタリがあった。合わせるとギュ・ギューっと絞り込むような引きがある。さっきまでのテンション下げ下げから急にテンションアップ。・・・「♪ やっとー、きましたー、アイナメちゃん ♪ 」・・・
上がってきたのは丸々と太った43㎝。こいつも太っているから、もしかしたらお座りできるかな?
転びそうになるアイナメちゃんにカツを入れ、なんとかお座りポーズを確保して記念撮影。


 早々に撤収するつもりであったが、この1匹が釣れたことで撤収撤回。震えながらもなぜかやる気満々になってしまった。もう一人の方も寒さに耐えられないと午前中に撤収して、堤防上に残っているのは自分だけ・・。結局、最終まで頑張ってしまった。43㎝の他は、39㎝、33㎝。まともなのはこれだけだったが、お土産(煮付け・塩焼き)用のサイズは沢山釣れた。


 陸に上がってから船頭さんにお願いした。「どこか長袖のシャツとカッパを売っている所を教えてもらえませんか?」すると、「どこでもいいか?、安くてもいいか?」とのお返事だったので、「どこでも良いです」と答えた。案内されたお店に行ってみると、素敵なお姉さんが対応してくれた。


「なにをお探しですか?」と聞かれたので、「真冬用の長袖ください」とお願いした。この夏の季節に真冬用の長袖を注文する方などいないのだろう、奥の倉庫に行って探してきてくれた。
「他にもなにか必要ですか?」と聞かれたので、「カッパください」と答えた。
「どんなカッパがお望みですか?」と聞かれたので「一番良いやつをください」と答えてしまった。
しまった、、、、値段と相談せずに口走ってしまった。 どうも素敵なお姉さんには弱い・・・。
一番品は東レの透湿防水レインスーツ。一目で気に入った。ダイワのスーツより高級品に見えるのにお手頃価格で納得のお買い物だった。

 二日目は朝からザーザー雨。サンダルでは寒すぎると思い、防水スニーカーなるものも購入したが、暗い中を波止場で歩行中、水たまりにズボッと足首まで浸かってしまい防水はなんの役にも立たず、釣りをする前から靴の中はズブ濡れになってしまった。
ただし、東レのレインコートは快適・快適。ザーザーと雨は降っているが、まったく気にならない。
しかも下には裏起毛付きの長袖を着ているのでぬくぬく状態。昨日とは全然違う・・。


まだ暗い朝の一投目、上層の浅いところでアタリがあった。合わせると、ギューっと一気に下へ潜り込もうと気合いの入った引きをする。おぉー、朝から良型がきたかぁーと思ったが、強い引きは一瞬だけでその後はすんなり。上がってきたのは大きなメバルちゃん。こんなサイズのメバルは釣ったことがないので知らなかったが、メバルは縞模様があるもんだとばかり思っていた。

もっと釣れないだろうかと同じ近辺を何度も探ったが、釣れたのはこれ1匹なり。丸々と太ったメバルちゃんを塩焼きにして召し上がりましたが、すこぶる美味でした。


その後しばらくして40㎝のアイナメゲット!このアイナメちゃんにもお座りを強要したが何度トライしても無理なので諦めました。40程度では無理なようです、肥満体型か50クラスじゃないと無理だと解りました。


二日目も調子よく釣れるのだが、釣れるサイズは決まって25㎝程度。何匹かはキープしたものの、ほとんどのアイナメちゃんには海へお帰りいただきました。大きくなって帰ってこいよー!


 二日目は午前中で撤収。足下は水でグチョグチョしているが、昨日に比べれば快適な釣りであった。
今日は20℃まで気温が上がっただろうか・・。やっぱり同じ東北でも違うんだなぁと思い知らされました。
帰りの道中、盛岡まできたら33℃。福島は夕方なのに34℃。とても暑い一日だったそうです。
冷えた身体が急に温まると、眠くて眠くて・・。帰りは苦労しました・・。


2012/07/28

Aさん、Bさんの新潟での釣果です。Aさんが釣った46㎝の立派なクロダイ!・・うらやましいです。


2012/09/17


 2ヶ月も釣りをしないでいるとストレスが溜まる。連休は東北鍼灸学会が開催されたので帰りに八戸へ寄って釣りをしてきた。真っ青な空、風もない晴天、前回の釣りに比べたら天国のような好条件であるが、天気が良すぎてふらふらになってしまった。暑かった・・。暑すぎたせいか堤防上の視界内には釣り人の姿は見当たりませんでした。


 今年の夏も猛暑だったようです。沖堤付近の水温は23℃、沿岸部では25℃もあるようです。高水温のせいで餌のエラコが手に入りにくいようだった。
「海水に浸しておいても腐ってくるんだよなぁ~」とエサ屋の親父さんが言ってました。実際に購入したエサもだいぶ痛んでいた。船頭さんの話では、海水保存でも3日と持たないそうです。まだまだ暑い日が続きそうなので、また釣りへ行く時には対応方法を考えておかないと・・。


 船頭さんの話では、「この季節は小さいのしか釣れないぞ・・」とのことであった。


 実際に釣りをしてみると釣れるアイナメが7月の頃より小さい。時間とともに魚が成長してくれれば大きくなっているはずなのに小さくなっている。数も釣れない。それでも30㎝クラスが3匹釣れたので程々に楽しめた。やっぱり釣りは楽しいなぁ~!


 昼前に撤収。。。釣りができる喜びをかみしめながら、誰もいない堤防でノンビリと釣りがしたいところであるが、今日は短時間の釣りで帰路につかないと明日がつらくなる。
昨日の疲れもあるし、帰りの道のりは眠くなるだろうし・・。


平成24年10月第4週


 八戸には沖合に第1中央防波堤、第2中央防波堤、近いところに北防波堤、西防波堤と4つの沖堤があるが、平成24年9月末より第1中央防波堤と第2中央防波堤への渡船が出来なくなってしまったようです。(渡船屋さんの画像拝借)


今までは沖合の第1中央防波堤をメインに、第2中央防波堤へ時々渡る程度でしたが、どちらも渡れなくなったと聞くと寂しくなってしまいます。


渡れるのは手前にある北防波堤と西防波堤。西防波堤はただ今工事中とのことで、堤防上にはブロックが山積みになっており、とても探り釣りは出来そうにない。唯一、釣りの出来そうな北防波堤へ渡ることとなった。


 沖合の沖堤防へ渡る時に見えていた北防波堤の風景は、ほとんどテトラのない一文字堤のように見えていた。あそこだったら内側も外側も狙えるだろうなぁと思っていた。問題はどのぐらい水深があるのか・・。沖合の堤防並みに水深があれば場所的にもいいポイントの様な気がする。


 この北防波堤の昇降口は1カ所だけのようだ。それも最北端だけが堤防へ上り下りのできる唯一の階段らしい。意外と長い堤防のように見えるのに1カ所しか上り下りが出来ないことを疑問に思ったが、なぜなのか後で知ることになった。


 今回の釣行はAさんと一緒。 Aさんに「どの辺攻める?」と聞いたところ、「この辺でやっているよ」との返事だったので当方は昇降口から最も遠い最南端まで移動して釣りをすることとした。
いつも沖堤に来ると端から端まで移動して釣りをしているような気がするなぁ~。


 トコトコと歩きながら外側をのぞいたり、内側をのぞいたり、初めての堤防の情報収集。
あるところから内側がものすごく浅くなっている。ビックリするぐらい浅い。今にも地肌が露出しそうである。それが延々と続いていた。

これではとてもじゃないが内側を攻めることは出来ない。ポイントを半分失ったような気分になり、足取りが急に重くなってしまった。それでも外側にはそのような場所は無いようだし、先端部分には期待感が持てそうな気がする。水深さえあれば絶対に絶好のポイントのはず・・。気持ちを持ち直してまたトコトコ歩き出す。



 やっと堤防の突端に到着。ここから先に見えるのは蕪島。海岸線は地磯になっており釣師の喜びそうな風景である。それが目と鼻の先に見えるのだからこの先端付近はお魚ちゃんが居着きそうなそんな好条件のハズなのだが・・。


ぎゃー! 堤防周りにコンクリ基礎が入れられてお子ちゃまのプールの様になっている。
ここもすごーく浅い。


南側先端にもちゃんと昇降口になりそうな立派な階段があった。階段があるのに水深が浅すぎて船は近づけそうにない。だから1カ所しか登り口がないんだ・・。  ・・・ってことは、反対側は水深があるって事か・・・。


 なんか延々と歩いて来たのに損をした気になってしまった。Aさん釣れてるかなぁ~・・。
基礎の向こう側は深くなっているような気がするのだが、手に持っている竿では到底届かない。この次に来る時には絶対に長竿持ってきて狙ってやるぞー。 ・・と、負け犬の捨てゼリフ気分。


 外側は水深4mぐらいはあるだろうか。エサを落とせば何かが釣れる。面白いように釣れるのだが、釣れるアイナメはチビより小さいミニサイズ。それも超ミニサイズ。小っちゃいのがウジャウジャ居るようだ。タナゴも釣れるがこれまた小さい。釣れたお魚はぜーんぶリリース。


 この堤防には凹凸がほとんどない。外側から内側へ流れる吹き出しもないようだ。潮の流れが停滞しているように感じる。大物はなかなか釣れにくいような気がした・・。南側より北側の昇降口付近の方が流れているようでそっちの方が狙い目なのかもしれない・・。

 Aさんに釣果を聞いたところ、やっぱりミニサイズしか釣れなかったとのこと。敏腕のAさんでも釣れなかったところをみると、季節的にまだだったのかもね。
二人ともまともなアイナメは1匹も釣れず、空のクーラーボックスを抱えて帰路につく。


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